柴田酒造場 / 暮らしをつくるしごと from 岡崎
Exhibition 暮らしをつくるしごと from 岡崎|額田・下山地区で創業1830年から日本酒を造り続ける「柴田酒造場」にお話を伺いました。
Exhibition 暮らしをつくるしごと from 岡崎|額田・下山地区で創業1830年から日本酒を造り続ける「柴田酒造場」にお話を伺いました。
INTERVIEW
2024.04.16 UP
額田・下山地区で創業1830年から日本酒を造り続ける「柴田酒造場」。
大正時代から地元・愛知県を中心に親しまれている代表銘柄「孝の司」をはじめ、下山に湧き出る硬度0.2の超軟水「神水(かんずい)」を活かした酒造りを行う。
さらに、土蔵を改装し発酵をテーマにしたカフェ[蔵カフェ 一合]が併設されており、酒粕・甘酒を使ったハンバーガーやスイーツなどを提供し、発酵や日本酒の楽しみ方を広げている。
最近は、1棟貸しの宿泊施設を来年夏のオープンに向けてOkazaki Micro Hotel ANGLEと共に準備中。
<直売所>
住所:岡崎市保久町神水39
営業時間:10:00〜16:00
定休日:日曜日、年末年始
<蔵カフェ 一合>
住所:岡崎市保久町神水39
営業時間:金曜日 11:00〜16:00、土・日曜日 10:00〜16:00
定休日:月〜木曜日
柴田酒造場9代目当主・柴田佑紀さん(34)
岡崎市出身。県内の大学を卒業後、自動車関連部品会社に就職し、管理会計部門を担当。米国に3年間駐在し、帰国と同時に妻の実家である柴田酒造場に入社&婿入り。2023年の10月から代表に就任。娘に歌ってもらいながらギターを弾くのが毎晩の楽しみ。
1つは、日本酒の醸造。気温が低く、雑菌が繁殖しない冬の10月から4月頭まで、日本酒を醸造する寒造りを行っています。日本酒はお米と、お米からできる米麹、水から造られています。お米は愛知県の山間部で栽培されている酒造用の「夢山水」を、水は柴田家の山にある井戸から超軟水を引いています。地元の水、地元のお米、地元の人で造られていることが特徴です。
もう1つは、日本酒の販売。4月から秋口までは県外や海外へお酒を紹介しに飛び回っています。海外はアメリカ、中国、マレーシア、オーストラリア、台湾に輸出していて、今年からカナダとも取引をする予定です。
それから、[蔵カフェ 一合]の運営もしています。
あとは、自園自製した古民家茶寮(カフェ)の営業もしています。日本茶と、お茶のスイーツ、夏は額田の美味しい軟水を活かしたかき氷を提供しています。
<寒造りの期間>
7:30 起床、朝食
7:45 出社
8:00-12:00 酒造り
12:00-13:00 昼食
13:00-18:00 業者・農家・事業関係者と会う、現場仕事、事務仕事
18:00-19:00 家族と夜ご飯
19:00-22:00 家族と過ごす、仕事、読書
22:00-23:00 お風呂、寝支度、ギターを奏でる
23:00 就寝
半分は、みんなで酒造りをする酒蔵。もう半分は、経営者として人と会ったり、作業をする事務所ですね。
私たちの生命線は水なので、井戸です。僕の祖父にあたる7代目当主が、3年かけて若い頃に掘った井戸から水を引いてきています。井戸ができるまでは川の水や湧水を利用していたので不安定でした。その井戸があるから、今の柴田酒造があるんです。
全国的にも珍しい、超軟水を使用していることかと思います。日本酒は8割が水と言われていて、酒造りにおいて水はとても大切なので、いい水が豊富に湧き出ているということがこの土地ならの酒造りに繋がっています。
大切な家族や友人と、あるいはお一人での日々の食事の際に、また、お祝いごとでも「孝の司」を飲んで幸せを感じてもらえたら嬉しいです。
この土地の気候、風土、自然環境、それらが生み出す水、米をお酒という形にして世に送り出し、世界中の多くの人に喜んでもらえることがやりがいです。
・柴田酒造場
ホームページ
https://www.shibatabrewery.com/
インスタグラム
https://www.instagram.com/kounotsukasa_9/
・蔵カフェ 一合
インスタグラム
https://www.instagram.com/kuracafe_ichigo/