INASE / 暮らしをつくるしごと from 岡崎
Exhibition 暮らしをつくるしごと from 岡崎|創業97年の石屋[有限会社稲垣石材店]が始めた石の可能性を広げるオリジナルブランド「INASE」にお話を伺いました。
Exhibition 暮らしをつくるしごと from 岡崎|創業97年の石屋[有限会社稲垣石材店]が始めた石の可能性を広げるオリジナルブランド「INASE」にお話を伺いました。
INTERVIEW
2024.04.16 UP
創業97年の石屋[有限会社稲垣石材店]の4代目である稲垣遼太さんが始めた、石の可能性を広げるオリジナルブランド。石屋の技術を活かしながら、料理人や器のセレクトショップ、インテリアショップなど、多くのクリエイターと発想を広げ、石に触れる一人ひとりの心に、一石を投じている。また、市内の複合施設[偶偶]内のシェアキッチンでは、毎週水曜日に、石と喫茶の価値を伝える「茶室 INASE」を営業して石に触れる機会を提供している。
住所:愛知県岡崎市上佐々木町中切8-5
営業時間:9:00〜17:00
定休日:年中無休(一部休みがあります)
稲垣遼太さん(33)
大学卒業後、喫茶店のバリスタ、医療機器メーカーの営業を経て、 2016年に家業の稲垣石材店で働くように。
石の製品を作っています。原石を仕入れ、石を切ったり削ったり磨いたり、職人が丁寧に加工を施します。製作物は、墓石、石像、灯篭、エクステリア、インテリア、石の器など、ジャンルは多岐に渡ります。
最近は地元の事業者とのコラボレーションも多く、岡崎で100年を超える材木店[岡崎製材株式会社]や、康生と呼ばれる地域のデザイナーやアパレル、アンティーク、器のショップが集まって結成したクリエイティブチーム「C&」と商品を一緒に作っています。
石という何千万年どころか何億年もの時間をかけて出来上がった素材を扱うことができる、それだけでやりがいと誇りを感じていますし、その素材を加工して多くの方の生活に星の欠片の価値をお届けする、非常に意味のある仕事をしていると思っています。
6:30 起床
8:00 仕事 お客様との打ち合わせ、書類作成、お墓の現場作業、石の加工作業
18:00 帰宅 娘の面倒をみたり、家事、寝かしつけ、仕事、テレビを見る、本を読む
24:00 就寝
職場である稲垣石材店です。打ち合わせや事務作業を行う事務所と、石のチェックや加工を行う工場を行ったり来たりすることがほとんどです。日々の中で石のことを考え、向き合ってばかりの、「石の人」ですね。
石を加工するときに、弊社でよく使用するのは「石頭(せっとう)ハンマー」や「コヤスケ(石を削る道具)」です。
石屋によって製作するものはそれぞれ違うので、主に使う道具もそれぞれ変わってきます。
岡崎は、石の産地であり、石屋の数が100軒程ある全国的にも珍しい土地柄なので、常に石や石に関わる人を目にするという日々です。他の地域と違い、仕事で困ったことがあったらすぐに相談できる同業者が多いのは強みかなと。その分ライバルも多いのですが(笑)
石は、大昔の石器時代から人類の生活の中に深く根ざしてきました。現代では石以外の様々な素材が生まれて使われているので石の活躍の場は少なくなってきていますが、石が持つ存在感や機能性は決して色褪せることはありません。我々、石屋であり石工でもある石の人が加工することで生まれる製品は、朝起きてから夜眠るまでの様々な場面で取り入れることができます。食器やライト、花器やお香立てなど、日々の生活を彩ることができる石の品々をお楽しみいただければ幸いです。
・INASE 茶室
インスタグラム
https://www.instagram.com/inase_chashitsu/
・C&
ホームページ
https://c-and-2020.com/
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