暮らし感光案内vol.13「懐かしさを感じるまち」

「見ることの観光から、感じることの感光へ。」訪れた方とまちの人々が出会い、ちいさな化学変化が起きたら。 岡崎の暮らしに光を当てて、少しずつ伝えていきます。

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2021.08.04 UP

富岡屋→Pasta&Cafe Baku→和泉屋

富岡屋

【午前】
大正元年の創業、100年を超えて営業している豆腐屋「富岡屋」
注文すると、水槽の中を泳いでいる豆腐をすくってくれる、昔ながらのスタイルに懐かしさを感じます。ご自宅から容器を持ってきている常連さんの姿も。

三河産のフクユタカという品種の大豆を使った「寄せ豆腐」や「ゆばおぼろ(湯葉豆腐)」がおススメだそう。豆腐だけでなく、豆乳ドーナッツ、お豆腐コロッケ、湯葉など色々な商品があります。
コロッケはまち歩きのお供にもいいし、ドーナッツはアングルのカフェバーの時間で購入できる時もあります。

お豆腐コロッケは9時半頃が揚げたて、午後は厚揚げなどの作業をしているそう。ひとつずつ人が関わって作られていることがわかる風景に、なんだかほっとします。

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Pasta&Cafe Baku

【昼】
康生に店を構えて30年以上。手頃な値段で、沢山のメニューの種類があるのが魅力の「Pasta&Cafe Baku」
ビルのタイル模様や、お店の中央の円卓に飾られた大きな造花、使い込まれた家具にあたたかみを感じます。

ビルの2階にあって少し分かりづらい場所なのに、平日は近くで働いている方々で、特に賑わっています。
ランチタイムにはドリンクが付いてきたり、遅いお昼の15時まで食べられるのもありがたいところ。実はピザやカレーといったラインナップもあります。

「鉄板イタリアン」がオススメの1品。 下に引いてある、ふわっとした卵と、しっかりトマト味のパスタという素敵なコンビが、最後まで熱々で食べられます。 ナポリタンではないのだなと思って聞いてみたら、お店によって呼び名を自由につけているみたいです。

他にも、パスタはクリーム、トマト、ミート、和風と、あんかけがあるのも、愛知らしいなぁと思います。 ボリュームがあるので、女性はスモールで十分かもしれません。

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和泉屋

【午後】
1932年創業、来年で90年を迎えるという和菓子屋「和泉屋(いずみや)」
まちの人に愛されている、気取らない日常の和菓子が沢山並んでいます。
のれんの色が紺色から白に変わったら、夏の商品が始まる合図。
季節感を大切にする和菓子屋らしいなあと思います。

城下町でもある岡崎は、和菓子屋が多くあり、各家庭で日常使いや贈答用など、それぞれの用途でお店を使い分けているそうです。
差し入れや手土産にも人気の名物「みたらし団子」は、丸をつぶした形で焼き上げられているのが特徴。 その方が火が通りやすく、たれも絡みやすいからなのだそう。

新銘菓になりつつある「くず餅バー」は、葛を練り込んであるので、 普通のアイスとは違い、すぐ溶けないという不思議なバーアイス。ぷるっとした舌触りも、色々な味をねじり紐の色で分けているのも楽しい。

桜や苺、抹茶や栗などを使った「シュークリーム」があったり、季節が変わると違う種類の商品が色々並んだりするので、つい何度も足を運んでしまいます。

和菓子屋ですが、「関東煮」という名前のおでんもあり、イートインスペースで、夏はかき氷も食べられます。

人気のお店でよく並んでいるので、本当は朝や夕方など、時間をずらして行くのがおすすめではあります。それでも、おやつの時間につい行ってしまう気持ちがよくわかるお店です。

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(背景写真/小財美香子)
(他 写真・文/山崎翔子)

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富岡屋

愛知県岡崎市亀井町2-6

0564-21-2034 

8:00~18:00
日曜定休

Pasta&Cafe Baku

岡崎市康生通東2-37 サンライズ康生2F

0564-24-8760

11:00~15:00(ランチ)
18:00~21:00(ディナー)
日曜定休

和泉屋

愛知県岡崎市康生通西2-6

0564-23-3941

9:30~18:00
水曜・第3火曜定休
(1月、5月、8月、12月はその限りでありません)

暮らし感光案内vol.13「懐かしさを感じるまち」

「見ることの観光から、感じることの感光へ。」
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