暮らし感光案内vol.11「記憶に残り続ける場所」
「見ることの観光から、感じることの感光へ。」訪れた方とまちの人々が出会い、ちいさな化学変化が起きたら。岡崎の暮らしに光を当てて、少しずつ伝えていきます。
「見ることの観光から、感じることの感光へ。」訪れた方とまちの人々が出会い、ちいさな化学変化が起きたら。岡崎の暮らしに光を当てて、少しずつ伝えていきます。
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2021.04.04 UP
岡ビル百貨店→スパゲッチの店 オーマイキッチンこも
【午前】
2021年5月に閉店した、名鉄東岡崎駅直結の駅ビル「岡ビル百貨店」
1958年(昭和33年)に開業し、63年の歴史がある場所。
最初は2階建てだったのが、1967年(昭和42年)に3階部分が増築されたそうです。
そこかしこにあるロゴやネオン、案内サインなどの全てが、 色合わせや書体のおかげで、どこを切り取っても見応えのある景色になっています。
そんな味のある佇まいも手伝って、過去2回あいちトリエンナーレの会場にもなっていました。
昔は28店舗が入っていましたが、最終的には喫茶店、和食屋、宝石とメガネと時計の店・洋食屋・服屋など少数精鋭に。
電車が来るまでの間に、本屋さんに行ったり、時計の電池を代えてもらったり。
それぞれの懐かしい思い出がある場所です。
特急が止まり乗降客数もある駅なのに、まだこの景色が残っていたことに驚きを感じます。
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【昼】
2021年5月に閉店した、昔ながらの洋食店「スパゲッチの店 オーマイキッチンこも」
岡ビル百貨店の3階が増築された1967年(昭和42年)開店とのことで、 3階フロアは最後このお店だけが営業していました。
手書きのメニューや、食品サンプル、装飾の数々になぜか懐かしさを感じます。
「スパゲッチ」という単語も、お皿に入ったお店のロゴも可愛い。
スパゲティーだけでなく、ハンバーグ、カニクリームコロッケ、エビフライなど、大人の子供心をくすぐるようなセットメニューも沢山ありました。
ホールは奥様、キッチンはご主人が担当。
テキパキ作られて出てくる料理は、付け合わせまでひとつひとつ手作りされていることがわかります。
長い間、粛々と営まれてきたであろう景色を垣間見て、続くこと、続けることの凄さを感じます。
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(背景写真/小財美香子)
(他 写真・文/山崎翔子)
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岡ビル百貨店 ※2021年5月閉店
愛知県岡崎市明大寺本町4-70 東岡崎駅
0564-22-5143
9:30~20:00
水曜定休
スパゲッチの店 オーマイキッチンこも ※2021年5月閉店
愛知県岡崎市明大寺本町4-70 岡ビル百貨店 3F
0564-23-3447
11:00~15:00
水曜定休
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暮らし感光案内 vol.11「記憶に残り続ける場所」
「見ることの観光から、感じることの感光へ。」
訪れた方とまちの人々が出会い、ちいさな化学変化が起きたら。岡崎の暮らしに光を当てて、少しずつ伝えていきます。