アングルはひとりではできない

数多くの技術と想いがぎゅっとつまって誕生したマイクロホテル。
このベッドは?木材は?モノから味わう新しい宿泊体験。

COLUMN

2020.07.10 UP

※この記事はクラウドファインディングの際に書いた文章をANGLEのメディアに合わせて編集を加えたものです。

オープンから1ヶ月が経った今、マイクロホテルアングルができるまでの流れについて、自分がこの場所で実現したかったことと合わせて、改めて整理できればと思います。

今回はマイクロホテルを運営していく上で欠かせない、コアメンバーをご紹介します。

「Okazaki Micro Hotel ANGLE(アングル)」は、僕だけで進められている事業ではありません。クラウドファンディングをはじめ、今日に至るまでにご支援いただいた皆さまも含めて、多くの方が関わって進めている事業です。

そんな中でも、宿の立ち上げ時のリノベーションや、運営がはじまってからフロントや清掃、広報などを一緒にやってくれる運営メンバーの一人が山崎翔子さんです。

初めての出会いは僕が岡崎に移住してからのこと。とあるライティングの講座にて発酵の話で盛り上がったことを覚えています。そこから山崎さんの旦那さんとも仲良くさせていただいて、岡崎の暮らしを共に楽しむ仲として今に至ります。

彼女も結婚を機に岡崎市に住むことになり、街の人やモノやことが好きで、何よりすごい情報通。僕自身岡崎に来たばかりの頃は色々とお店や歴史のことをよく聞いていました。宿のフロントに絶対適任と思い、誘わせていただき、メンバーとして関わってくれることになりました。


続いて、宿の設計をしてくれているstudio36の4人。

上の写真で左から、深澤創一・愛佳夫妻、畑克敏さん、足立拓哉さん。最初の出会いは、2年前に岡崎市が開催した空き家を活用してプロジェクトを起こす「リノベーションスクール」に参加したこと。僕が参加者で、深澤創一さんと足立さんがグループの指導者の補佐的な立場でした。

そのリノベーションスクールの物件とは色々と僕の力不足で、現在の物件は変わってしまったけど、それでもずっと協力してくれ続けている、本当にありがたい存在。それぞれの得意な分野を持ち、多角的な視点でプロジェクトに関わってくれるので、宿ができるのには必要不可欠な存在です。


デザイン周りのアートディレクションには東京と山梨を拠点に活躍する浦川彰太くん。同郷山梨の後輩でもあります。

外から移住して来た僕や山崎さんのような、岡崎の面白さをとらえる視点を大切にすることというコンセプトを考えた時に、彼が思い浮かびました。これからもお互いに一緒に成長していける存在で、長い付き合いをしたいと思ったことから、お願いしました。クラウドファンディングの返礼品をはじめ、多くのデザインを手掛けてくれており、グッズ商品のデザインも彼に一任しています。

外側だけでなく、内装や備品に使用するものにも、なるべく地域性やストーリーが込められているものを選んでいます。

たとえば、ホテルにとって大事な睡眠を支える寝具。そこで使うマットレスとベットカバーは、岡崎市の自社でオリジナルのクッション製品を制作などを中心に縫製業を営む有限会社タキコウ縫製さんのご協力をいただき、特注しました。マットレスは高反発で腰が痛くならない2層構造ウレタン。ベッドカバーには蒲郡市で企画された高密度な綿生地を使用して、地域のものを活用した寝具になっています。

共用部や各部屋、テラスなどに部分的に使用している木材は、地元の製材会社や工務店の余材を活用させていただき、どうしても余ってしまうものに対して、息を吹き込みました。

各部屋の素敵なスタンドライトは、宿から歩いて15分ほどの場所にあるインテリアショップ「filt」さんに作っていただきました。シンプルな部屋だからこそ、照明には目がいくと思います。柔らかい光で部屋を居心地良くし、派手さはないけどこだわりが多く見える素晴らしいランプです。

ランプの台座は300年続く和太鼓屋から、太鼓を作る際に出てしまうケヤキ材の端材を家具職人さんに加工してもらいました。支柱の真鍮も市内の金属加工職人さんの技術によって生まれています。

1階にあるハイスツールは、岡崎市の岡崎製材の木工職人で友人でもある堀さんに製作してもらいました。設計はANGLEのロゴになるように宿全体の設計もしてくれたstudio36に。どのクオリティも一流で、ぜひ実物を見てほしいものばかりです。


以上のメンバーの他にも、本当に多くの方に多くのご協力をいただきながらこのアングルは完成いたしました。だからこそ、これからは少しずつみなさんに恩を返していきたいと思います。

目まぐるしい日々の中、観光地や遠くへ行くのもままならない今日このごろ。それぞれの物に込められたストーリーに想いを馳せてゆっくりするような、そんな気持ちの広がりをもたらせてくれる時間を過ごしてみるのも、良いかもしれません。

アングルはひとりではできない

数多くの技術と想いがぎゅっとつまって誕生したマイクロホテル。このベッドは? 木材は? モノから味わう新しい宿泊体験。