リサイクル繊維の街、岡崎。

アングルオーナーである飯田の日記的なコラム。日々の宿運営や地域で暮らし働くことでの、気づきや思いなどを綴ります。今回は岡崎市の隠れた産業「反毛」について。

COLUMN

2023.09.10 UP

昨日はアングルのユニフォームを作ってくれた服のパタンナーであるZINOさん @zino._.line の案内の元、全国でも一大産地である岡崎の反毛工場4社に行ってきました。

反毛とは繊維の端材や古着などを集めてそれをバラバラにし、わた状にする技術のこと。

岡崎には100年以上も前からあり、サスティナブルとかゴミを減らすことなどが意識されるより前から当たり前に続けられてきたことに驚き、そしてとても価値があるなと感じました。

ただ、電気代の高騰や後継者不足、紡績衰退の影響により、10年後残るのは4~5社ほどと言われてるそう。

反毛といっても、様々な種類のものを扱う事業者さんがおり、今回行った4社もそれぞれ別の素材を扱っていたり、工程が違うことを行なっていたりと全然知らないことばかり。

最初の事業さんはポリエステルの素材の繊維を集めてそれを反毛する事業者。

次は、綿製品の繊維を集めてそれを反毛する事業者。

3つ目は、古着類など様々な素材の雑多な繊維集めてそれを反毛する事業者。

最後は3つ目のような色々な素材の繊維をフェルトに加工する事業者。

それぞれが違う特徴は持ちつつも、時代とともに売る先の変化で、反毛する繊維を集めるものはいいものの、そのあとの使い方がなかなかないことなど、共通する課題感などもありました。

岡崎の知らなかった価値ある産業が知れたのと同時に、
なくなってしまいそうな現状。

アングルとして何が出来るんだろうととても考えさせられる機会でした。

1つの事業者の社長のお話を聞く中で、「色々便利なものは生まれてくるけど、作る前に終わりを考えてものづくりをしないとね」と言われてたのが印象的でした。

観光やホテルとして色々とやれることは多分あるし、
みんなと協力したらもっとやれることが見つかるのかなと。
まず持って岡崎の知らなかった部分が知れたというのはとても大切だったし、
この産業と現状を知ってもらうことも大切だなと思いました。

その上で、具体的に僕らは彼らにとって、その業界にとって、
意味のあることを何ができるのだろう。

写真と文/飯田 圭

リサイクル繊維の街、岡崎。

アングルオーナーである飯田の日記的なコラム。日々の宿運営や地域で暮らし働くことでの、気づきや思いなどを綴ります。今回は岡崎市の隠れた産業「反毛」について。