静かに熱い伊藤農園とアングルの役割の話。

岡崎市で特別栽培でぶどうを育て、自ら山梨に運びナチュラルワインを作る伊藤農園さん。新作ワインが出来た出来たと連絡があり、お話を伺いました。


COLUMN

2023.04.02 UP

左:エキュメ店主石川さん、真ん中:伊藤農園伊藤さん、右:飯田

先日、今季の新作ワインが出来るからと連絡があり、小料理屋ecumerの店主はなさんとANGLEの翔子ちゃんと伊藤農園に伺った。

伊藤さんは、岡崎市の東阿知和町で特別栽培でぶどうをつくり、収穫し、それを自ら2トントラックで山梨に運び、そのまま山梨で自ら自然酵母で醸したやさしいワインを作っている強者。
移動距離が凄すぎて絶対大変なのに、冷静にでもちょっと楽しそうに語ってくれます。

アングルではワインを作り始めてからずっと取扱いさせていただいており、昨年の新作が出来た時にecumerさんと合同でリリースイベントをやらせていただいたことも。
今回も直接伺い、今季のワインができるまでのストーリーや今後のことを聞かせていただきました。

伊藤農園さんが手がけるナチュラルワイン「HANAMUSUBI」はご存知でしょうか?
除草剤や化学肥料を使用せず、減農薬で自然との共生を大切にしながらぶどうを栽培。そのぶどうを収穫し、そのまま山梨に向かい、約1ヶ月間伊藤さん本人が仕込みに入り作られたワインが「HANAMUSUBI」です。

特徴としては、ぶどうの豊かな香りがしつつも、自然酵母で発酵させた優しい味わいで、食事にもよく合います。

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今年も、ぶどうを育てている際に台風で畑の土が流されたり、仕込み量が増えたため何度も山梨を往復したり、自然酵母であるからゆえに想定外のことがありそれをどう調整するかを工夫したり。
目の前に出されたワインでも、それが作られる背景にはものすごい手間と工夫と熱量が込められている。

話を聞いていて、そう改めて感じさせていただきました。

色々新しいことにチャレンジしてて困難ばかりなのにさらりとそれを話しつつ、この畑で出来たぶどうの味をワインとして自然体に感じて欲しいだけという言葉が印象的でした。

アングルは何かものを0から作ることは出来ないです。
けれど、思いを持って何かを作る人やモノやコトを、共感してくれる誰かに思いも含めて伝えたり、繋げたりすることは出来ると思っています。

むしろ、それが宿やカフェとしてこの街や社会での役割なのかなとか思います。時には、伝わりやすいように少し視点を変えたりやり方を変えて。

いつも何かを作る方と会うと、リスペクトと共に、自分の役割について考えさせられます。

伊藤さん、一緒に行ってくださったはなさん、ありがとうございました。

さて、今年も4月16日(日)に伊藤農園さんの新作ワインリリースイベントをecumerさんと実施します。是非楽しみにしていてくださいね。

伊藤さんの思いとして、ワインは高尚なものではなく、日常的に楽しむもの。
そんな思いを大切に、このイベントも、この街の日常を多くの人と楽しく過ごすものになれば嬉しいです。

ワインの名前にもなっている花結びとは、何度あっても良いという意味。
みんなで乾杯しましょう。

静かに熱く、ぶどうとワインづくりをする伊藤農園とアングルの役割の話。

岡崎市で特別栽培でぶどうを育て、自ら山梨に運びナチュラルワインを作る伊藤農園さん。
新作ワインが出来た出来たと連絡があり、お話を伺いました。